レース中に寒さで“お腹が冷える”理由
- 治樹 片岡

- 2025年12月18日
- 読了時間: 7分
寒いレースは“お腹が冷える”
ランナーの皆さん、お疲れ様です。 快腸走社長の片岡治樹です。
今日は“寒さ”と胃腸トラブルについて解説したいと思います。
というのも、この記事を執筆している先週末12/14(日)に、富士山マラソンとIzu Trail Journey(ITJ)という大きなトレイルランニングレースが開催されました。当日は2つのレースとも雨と寒さに見舞われ、前者では気温3〜5度、後者のレースのスタート時には気温10度を下回ることもあったそうです。雨で濡れてしまえば、体感温度はさらに下がるので極寒と評するランナーもいらっしゃるなど、なかなか過酷なコンディションだったようです。
ちなみに私は当日、東京の高尾エリアで20kmのトレイルを朝7時から相方と走っていたのですが、終始雨に見舞われて寒かったです。実際、私も手がかじかみました。途中で脚を止めて休憩すると間違いなく体温が下がることが分かっていたので、ほぼノンストップで走り切って温泉に浸かりました。あのタフコンディションで42kmや70kmのトレイルを走るのは酷だなと思った次第です。
ともあれ、当日のレースで完走できたランナーも、残念ながらDNFされたランナーの方も過酷な環境のもと本当にお疲れ様でした。ナイスファイトです。
さて、こういった冬のレースでマラソンやトレイルランニングのレースに参加する際、運悪く雨や雪と重なってしまう場合があります。そういった状況でよくあるのは、寒さによる胃腸トラブルです。主に腹痛や下痢などの大腸に現れる下部消化管系の症状です。
よく子供の頃に寒い時は「お腹を冷やさない」と親から言われたことはないでしょうか。あるいは過去にそういった、寒さでお腹が冷えた経験はないでしょうか。お腹が冷えないように腹巻きを巻く女性も多いと思います。ランナーであれば、走っていて汗はかくほど身体が熱いのに、なぜかお腹が冷えて痛くなってしまうという方もいます。
寒さでお腹が痛くなる理由
では、なぜ寒いとお腹が冷えるのでしょうか。これには人間の身体の仕組みから説明できます。
そもそも、人間の体温には「体表温」と「深部体温」という2種類があります。 我々がよく体温計で計測しているのは体表温です。日本人の平熱は36度台ですね。 一方で深部体温というのは、身体の内蔵の温度です。深部体温は、だいたい体表温よりも1度くらい高いので、平熱は37度台ということになります。直接深部体温を測るには、肛門から直腸の温度を測る方法があるので、普通は測ったことがないと思います。
人間にとって直接大事なのは、深部体温です。深部体温が上がりすぎても、下がりすぎても生命維持機能に支障を来します。 例えば、低体温症は深部体温が35度程度まで低下すると発症すると言われています。山で最も多い死亡原因は低体温症なのですが、深部体温が下がり続ければ意識を失い、呼吸も止まって命を落とします。
身体には深部体温を自動的に調節する機能が備わっており、それをコントロールしているのが「自律神経」と呼ばれる神経系です。「交感神経」と「副交感神経」の2種類があります。基本的に人間の生存が脅かされるシチュエーションで起動するのは交感神経です。急激な気温変化に対しても、生命維持機能として交感神経にスイッチが入ります。
寒冷環境下では、深部体温を下げないように交感神経が優位に働き、熱を産み出すよう身体全体に指示が行きます。 例えば、寒くなると身体が震えると思いますが、あれは手足などの筋肉が震えることによって熱を作っているわけです。心臓から手足の筋肉に血液を送り出して、ブルブルと無意識に動かしていいます。
一方で手足に血液が優先的に送られたら、内蔵とりわけ胃腸の血液はどうなるでしょうか。これもランニング時と同じように、胃腸の血流は減ることになります。こういう場面で差し当たり人間の生命を保つために優先順位が高いのは、身体をガクガク震わせて熱を産み出すことです。食べ物を飲んだり食べたり、消化吸収する機能の優先順位はどうしても下がるように人間の身体はできています。
ゆえに、寒さによってお腹が冷えたり、痛くなったり胃腸トラブルが起こりやすくなるのです。さらに寒さの中で走るとなれば、胃腸トラブルのリスクは上がります。そもそも、ランニングは胃腸トラブルが起こりやすい運動なので、そこに輪をかけて寒さという極端なシチュエーションが加われば当然お腹は痛くなります。
また、単に気温が低いということだけでなく、レース中に冷凍果物など冷たすぎる食べ物を食べた場合にも同じ現象は起こり得ます。身体が火照っていると、冷たい飲み物をガブ飲みしたくなりますが、ほどほどが良いということですね。
以上、これが寒さによって胃腸トラブルが起こる理由です。
次回は、寒さから来る胃腸トラブルの対策について私自身が編み出したテクニックを紹介しながら解説します。これからまだまだ寒くなります。雨や雪が降れば胃腸トラブルのリスクもぐっと高まりますので、今回の知識と合わせてぜひインプットされてみてください。
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