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レース中の“お腹の冷え”対策3選

  • 執筆者の写真: 治樹 片岡
    治樹 片岡
  • 2025年12月19日
  • 読了時間: 9分

寒いレースは“お腹が冷える”

ランナーの皆さん、お疲れ様です。 快腸走社長の片岡治樹です。


今日は前回に引き続き、“寒さ”から来るランナー特有の胃腸トラブルシリーズです。今回は具体的な対策方法について解説します。


寒さと戦うランナーのための胃腸トラブル対策

ランナーのための寒さ胃腸トラブル対策

では、寒さによる胃腸トラブルに対してランナーはどうやって対処すればいいでしょうか。

前回説明したように、寒さから来る胃腸トラブルの原因は深部体温の低下でした。これは、低体温症対策がそのままこの胃腸トラブル対策につながるということを意味します。つまり、深部体温を下げなければ寒さによる胃腸トラブルのリスクは減らせます。


寒さから来る胃腸トラブル対策の基本的な発想は低体温症対策と同じです。が、ここでは私が一般的な対策方法をランナー用に応用して提案させていただきたいと思います。

実は私、フルマラソンのレースや山で重度から軽度まで低体温症になったことがありますので、その経験も踏まえてお伝えできるところがあると思っています。そのマラソンレースは終始雨が振っていて、気温も一桁だったところに対策不足だったのがまずかったです。最終的に、意識が朦朧として視界が暗くなるところまで追い詰められましたし、奥歯がガチガチ当たるとはこういうことかと思い知りました。


対処する優先順位が高い順にあげると次のとおりです。できる範囲内でこの順番に手を打っていきましょう。


  1. 濡れた衣服を着替える

  2. カイロなどで身体を温める

  3. 補給食を摂る


濡れた衣服を着替える

まず1つ目の「濡れた衣服を着替える」です。

これが最も効果的ですが、難易度が高い方法です。汗や雨や雪で濡れた衣服を交換しましょう。乾いた服で“保温”することが大事です。温かいフリース1枚が加わるだけでも大分違います。


もし意識が薄れるなど低体温症が重たい時には、持っているすべての衣類を躊躇なく着込んでください。低体温症の怖いところは、症状が完全に悪化する前よりも先に意識障害が出るところにあります。なので、何が起こるのかというと体温は確実に下がっているはずなのに、重ね着をするなどなぜか寒さ対策をしなくなります。


濡れた服を纏っているだけでも、体温はみるみる奪われます。低気温に加えて、水が直接体温を奪うわけですから。そこにさらに、強風が重なればコンディションはより厳しくなります。風速1mにつき体感温度は1度下がると言われているので、こうなるとより早い対処が必要です。


そもそも、運動している時は実際の身体の体温低下よりも寒さを感じにくくなります。また、トレイルランナーに限った話ではありますが高所に行けば行くほど、これもまた寒さを感じにくくなります。

実際、「雨に濡れていても、汗をかいてるから寒くはない」と考えて対策が遅れたトレイルランナーのケースを知っています。エイドステーションで走るのを止めた際に、急に寒気が襲ってきたそうです。

トレイルランニングであれば大抵の場合はちゃんと乾いた衣服の着替えを持っていると思うので、寒さを我慢せず着替えた方が懸命です。 マラソンの場合は、着替えを持っていることはまず無いので、そもそも最初から濡れない工夫をできる限り施してください。マラソンランナーにできることは、少なくとも上半身の胴体部分を冷やさないようにレインウェアを着ることです。


カイロなどで身体を温める

続いて、2つ目の対処法「カイロなどで身体を温める」に移ります。

体温を冷やす濡れた衣服を換えて保温がある程度できたら、カイロなど何かしらの熱源を手に入れて“加温”することが大事です。


レースの前からレース中は寒くなることが分かっていれば、カイロを用意しておくのは効果的です。これはマラソンランナーもトレイルランナーも使える対策だと思います。


もしカイロが無ければ、あるいはレース中に予想外の寒さに見舞われた際には「湯たんぽ」を作ることがおすすめです。

トレイルランニングレースのエイドステーションでは、お湯を用意している場合がありますが、そのお湯を水やスポーツドリンクと一緒にソフトフラスクに入れます。それをトレランザックの両脇に入れれば、脇の辺りが温まりるので効率的に身体を温めることができます。


人間の身体には、皮膚に近くて大きな動脈が通る部分がいくつかありますが、ここをカイロで温めたり、氷で冷やすことで温度調整を効率的に行うことができます。いざという時のために覚えておいてください。 ランナーが走りながら体温調節に使える大動脈は次の3つです。


  1. 首の“頸動脈(けいどうみゃく)”

  2. 脇の“腋窩動脈(えきかどうみゃく)”

  3. 足の付根の“大腿動脈(だいたいどうみゃく)”


まず、1つ目の首の頸動脈は分かりやすいと思います。首で脈を取る時に指で触るあの太い血管です。このでかい動脈を温めれば、自ずと温められた血液が内蔵に巡ります。


では、どうやって走りながら頸動脈を温めるのか。私が編み出したテクニックがあります。シャツの襟にカイロを挟みましょう。頸動脈にカイロが触れるようなポジションにカイロを固定できるのがベストです。とはいえ、走っているとシャツがブレてカイロが落ちてしまう時は、首の後ろのうなじあたりにカイロをシャツで挟むと良いです。


2つ目の脇の腋窩動脈は、体温計を測る時に当てる箇所にあります。脇下ですね。そもそも、そこに大きい動脈があるため、体温計はそこで測ることが一般的です。


ただ、脇を温められるシチュエーションは結構限られます。トレイルランナーであれば、先程書いたように、トレランザックに装備したソフトフラスクを湯たんぽとして使えます。残念ながらマラソンランナーが脇を温めるには、走るのを止めないといけないので他の方法を使いましょう。


3つ目は、太ももの付け根にある大腿動脈ですね。心臓から下半身へ流れる大きな動脈です。股のあたり狙って温めればOKです。


走りながら股を温めるテクニックも私が編み出したのですが、パンツの履き口のゴム部分にカイロを挟んで固定しましょう。 相当早いペースでなければ、走行中でも意外と固定できているのでおすすめです。これはマラソンランナーもトレイルランナーも使える技です。

もし、走っている最中に身体前面の股部分にカイロがあると邪魔であれば、背中側の尾てい骨あたりにカイロを移動させてもある程度は温められます。


以上が、カイロなどの熱源を使って加温する対策でした。 ちなみに、この対策は寒冷時だけでなく暑熱環境下でも使えます。カイロを氷袋や保冷剤に変えて先程あげた3つの動脈を走りながら冷やせば良いだけです。


補給食を摂る

寒さに苦しむ時は、胃腸トラブルがあっても可能な限り補給食を摂ることも大事です。


人間は寒くなると、勝手に身体が震えて熱産生するようになっているのですが、身体が震えるにもエネルギーが必要です。重たい低体温症になったり力尽きそうになると、震えるのに必要なエネルギーも無くなって震えることすらできなくなってしまいます。


下痢などで極端に食べれない状況以外は、エネルギーとなる糖質をできるだけ摂りましょう。下痢になれば、ましてや寒さで水分を避けている時は脱水症状にもなりやすいので、温かい水分も摂るようにしましょう。


また、この際に冷たいものは摂らないようにしましょう。ただでさえ冷えた身体にも関わらず、食べ物が熱を奪ってしまい胃腸トラブルを誘発しかねません。


以上が、寒さの中を走るランナーのための胃腸トラブル対策でした。

基本的には、寒さそのものの対策にもなりますし、それが結果的に「寒さから来る胃腸トラブル」の対策にも繋がります。


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それでは、引き続き快腸走と私片岡のことをよろしくお願いします!


株式会社快腸走

代表取締役社長

片岡治樹

 
 
 

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