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「気持ち悪いかも」と思った時、補給を詰め込まないでください

執筆者の写真: 治樹 片岡
治樹 片岡
3 日前
読了時間: 5分

こんばんは。株式会社快腸走、社長の片岡です。


信越五岳本番まで、いよいよあと数日になりました。


今日もInstagramで「信越五岳の胃腸トラブル対策シリーズ」の動画を投稿しました。



今回のテーマは、

「レース後半、胃腸が疲れて補給を受け付けなくなりそうな時にどうするか」

です。


チーム快腸走のプロウルトラランナー・水野倫太郎(みちたろう)さんと一緒に話していました。


100mileや110kmのような長いレースを走っていると、


「なんか胃に残っている気がする」

「ジェルを飲みたくなくなってきた」

「ちょっと気持ち悪いかも」


そんな瞬間が来ることがあります。


ここで、私がまずやりたいのは、


「食べられるうちに、今のうちに食べておこう」


ではありません。


むしろ逆です。まずペースを落とします。

胃腸トラブルが出始めた段階で、さらに補給を詰め込むと、状態を悪化させてしまう可能性があるからです。


ランニング中は、脚などの筋肉へ血液が優先的に送られます。そして運動強度が高くなるほど、胃腸へ回る血流は少なくなります。


つまり、


「少し気持ち悪くなってきた」

「本当に食べられなくなる前に、今のうちに食べられるだけ食べておこう」


と考える前に、そもそも今の胃腸が、その補給を処理できる状態なのか。ここを考えたいです。


私が今回作った「信越五岳ランナーのための胃腸トラブル対策ガイド」でも、この点についてかなり詳しく書きました。


胃腸トラブルの兆候が出たら、まだ食べられるからと補給を押し込む前に、オーバーペースになっていないか。雨で身体が冷えていないか。脱水していないか。一度に濃い補給食を摂りすぎていないか。

まず原因を探します。


オーバーペースならペースを落とす。冷えているなら雨具や保温着を使う。水分やナトリウムが不足していそうなら、補給状況を見直す。

まず「胃腸が働ける状態」に戻すのが初手です。


そして少し落ち着いてきたら、今度はエネルギー補給を再開したいところです。胃腸トラブルになったからといって、その後ずっと何も摂らないわけにもいきません。糖質が入らなくなれば、今度はハンガーノックが待っています。


そこで、倫太郎さんとチーム快腸走で実践している小技の一つが、

「ジェルを水で薄めて摂る」

という方法です。


狙いは、ジェルの濃度を下げて、胃腸にかかる浸透圧の負担を小さくすることです。

ジェルやコーラなど、糖質を多く含んだ補給は濃度が高くなりやすいものです。元気な状態では摂れていても、何時間、何十時間と走り続けて胃腸への血流が少なくなっている状態では、その「濃さ」が負担になることがあります。

一度に濃いジェルを大量に入れれば、処理が追いつかず、胃に内容物が残ったり、吸収されなかった糖質や水分が大腸側へ流れたりする可能性があります。


チーム快腸走で試している一例では、

水:ジェル = 5〜6:1

500mlフラスクなら、容器の15〜20%くらいまでジェルを入れて、残りを水で満たすイメージです。


これは100mileの後半で覚えておくと、かなり使える考え方だと思います。


「あ、胃腸トラブル来そうだな」


という小さな違和感の段階で気づけるか。そして、その時に補給を押し込むのではなく、いったん胃腸が働ける状態へ戻せるか。強い吐き気や嘔吐まで進んでからではなく、その一歩手前で対処したいところです。


今回お話しした「胃腸トラブルが出始めた後の立て直し方」だけでなく、


・なぜオーバーペースで胃腸トラブルになるのか

・信越五岳のどこでペースを抑えるのか

・雨と冷えにどう対処するのか

・レース前日に何を食べるのか

・レース中にどう補給するのか

・ジェルが入らなくなった時にどうするのか


こうした内容をまとめたのが、

です。

まだ受け取っていない方は無料でお読みいただけます。


そして最後に、RELOADについても少しだけ。今日の話をしたからこそ、あえてお伝えしておきたいことがあります。


胃腸トラブルが起きた時に、

「RELOADなら大丈夫だから」

と無理やり飲み続けてほしいわけではありません。RELOADも魔法の薬ではありません。


まず強度や冷え、脱水など、胃腸トラブルを起こしている原因へ対処する。そのうえで、胃腸が受け付けられる状態を保ちながら、少量ずつ糖質を補給し続ける。


その実践をしやすくするために作ったのがRELOADです。RELOADを一般的な一回飲み切り型のジェルではなく、キャップ付きの100gパウチにしたのもそのためです。

今回のようにフラスクへ入れて水で薄めたり、自分の胃腸の状態に合わせて補給量を調整できるようにしています。



そして100mileや110kmでは、もう一つ考えておきたいのが味覚疲労です。30時間近く同じ甘さ、同じ味を摂り続けるのはなかなか大変です。


そこで私は今回、通常版RELOADだけでなく、数量限定で作った「RELOAD しそジュース味」も本番に持っていきます。通常版としそジュース味を交互に使いながら、最後まで補給そのものを嫌にならないようにする作戦です。



信越五岳まで、あと数日。ここまで何カ月も練習を積み上げてきたと思います。

だからこそ最後は、脚は残っているのに、胃腸トラブルで走れない。そんな終わり方だけはしてほしくありません。


私自身も100mileを走ります。走力だけではなく、最後までその走力を発揮できる体調を準備する。残り数日、一緒に最後の準備を整えていきましょう。


株式会社快腸走

代表取締役社長

片岡治樹

 
 
 

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