雨のレースで、補給を切らしたくない理由

こんにちは。株式会社快腸走、社長の片岡です。
今日は、チーム快腸走のプロウルトラランナー・水野倫太郎(みちたろう)さんに聞いた、雨と寒さへの対策をInstagramでご紹介しました。

110kmや100mileで、スタートからフィニッシュまで雨が降り続くという極限コンディションになったらどうするか。
倫太郎さんが話してくださったのは、レインウェアに加えて、ワセリンを顔やお腹、手足に使う工夫、暖かい手袋、顔を雨で濡らさないためのキャップなどでした。
私も今回の信越五岳に向けて、雨に対して強力な防御効果を発揮してくれるTeton Bros.のレインウェアを新たに用意するなど、雨への備えを進めています。
天気図を見ていると今のところ晴れることはなさそうですが、できれば曇であってほしいですよね。でも、雨が降ったときにどうするかは、今のうちに考えておきたいところです。
私はトレランを始める前は登山をしていたこともあって、雨対策は命に繋がるということを学んできました。
だから今日のメルマガでは、動画からもう一歩踏み込んでお伝えしたいことがあります。
雨と寒さへの備えには、補給の準備も含まれる。
これは、信越五岳のような長いレースで、ぜひ覚えておいていただきたいことです。
雨に濡れたまま風に当たる。疲れて走る速度が落ちる。エイドで立ち止まる。
レース後半には、身体が冷えやすくなる場面が重なります。そこで気をつけたいのが、「自分では、それほど寒いと感じていない」という場合です。
「信越五岳ランナーのための胃腸トラブル対策ガイド」でも紹介した研究では、低温環境での運動中、寒さの感覚だけでは深部体温の低下を捉えきれない可能性が示されています。
つまり人間は走っていると寒さを感じにくいということ。走っているときの「まだ寒くない」という感覚だけで、防寒のタイミングを決めないことにつながる知見だと思います。
信越五岳でいえば、終盤の瑪瑙山。
登っている間は暑く感じていても、稜線に出れば雨風を受ける場面があります。そこで冷えてからザックを開けるより、手前で雨具や保温着を整えておく。ガイドでも、そうした準備をおすすめしています。
私自身も、雨具を「持っている」だけで安心せず、どこで着るかまで考えておきたいと思っています。
では、なぜこの話が補給につながるのか。
身体は、熱を作るためにもエネルギーを使うからです。
寒くて身体が震えるのも、筋肉を動かして熱を作る反応です。そのエネルギー源の一つが糖質。濡れや風を防いで熱を逃がさないことと、熱を作るためのエネルギーを確保することは、両方が必要になります。
ところが、雨のレースでは、補給を続けること自体が面倒になりやすいと思います。
手が冷たい。手袋を外したくない。雨具の下からジェルを取り出すのが億劫。次のエイドに着いてから食べようと思っていたら、予想以上に時間がかかってしまった。
そうして補給の間隔が空いてしまうことも、想定しておきたいです。
だから私は、雨具や着替えと一緒に、次の三つも確認しておくとよいと思っています。
・雨具を着た状態でも、補給食を取り出せる場所に入っているか。
・実際に使う手袋で、容器を開けて飲めるか。
・雨で行動時間が延びても、次のエイドステーションまで足りる量があるか。
家で雨具とザックを着けて、補給食を一度取り出してみるだけでも、気づくことはあるはずです。
もう一つ、ガイドでお伝えしているのが、胃腸の調子が崩れたときの立て直しです。
雨の中で冷え、吐き気や腹痛が出てきたときに、「エネルギーが必要だから」と補給を押し込み続けると、さらに胃腸トラブルが苦しくなることがあります。
そんなときは、ペース、濡れた衣類、寒さ、直前の補給量などを振り返って、胃腸が働ける状態に戻すことを考えたいです。
エイドやドロップバッグ地点で乾いた衣類に着替える。保温を整える。無理なく飲めるなら、温かい飲み物を少しずつ取り入れる。落ち着いてから、受け付けられる量で補給を再開する。
身体を冷やさない準備と、胃腸トラブルなく補給を続ける準備。その両方をして、後半へ進んでいきたいですね。
その補給を支えるために、私が開発しているのが、ウルトラエネルギージェル「RELOAD」です。
RELOADは、100kmや100mileのような長時間のレースで、最後まで補給を続けられることを目指して作りました。
1袋に含まれる炭水化物は約60g。キャップ付きのパウチなので、一度で飲み切らず、自分の補給計画や胃腸の状態に合わせて、少量ずつ分けて飲むことができます。
チーム快腸走の倫太郎さんにも、こうした使い方や容器について、開発パートナーとして意見をいただいてきました。
そして、今日のテーマに合わせて、すでにRELOADをお使いの方にも確認していただきたいことがあります。
用意した個数は、雨で予定が延びた場合にも足りていますか?
私がRELOADの補給量の基準にしているのは、まずは1時間に糖質30g、つまりRELOADを半量です。この量を少しずつ分けて摂ります。
この場合、RELOADを何個準備すればいいのか。計算イメージはこんな感じになります。
RELOADの準備個数 = 想定行動時間 ÷ 2 + 予備2個
私の場合、信越五岳100mileは25時間〜30時間でフィニッシュする予定なので、最大30時間の行動時間で考えます。
すると、
30 ÷ 2 + 2 = 17個
予定している30時間分で15個。それに予備の2個を加えて、17個のRELOADを準備するという計算です。
私の場合は、ザックに4個を目安に携行して、サポートを受けられるエイドで、使った分のRELOADをサポートクルーから補充していく予定です。
雨が降れば、足元が悪くなってペースが落ちたり、着替えや装備の調整に時間がかかったりすることもあります。普段なら2時間で進める区間が、予定どおりに進めるとは限りません。そうしたときのために、次の補充地点までの予備を持っておきたいです。
もちろん、必要な補給量は人によって違います。胃腸トレーニングをしていて、もっと高強度で走っている人なら1時間に糖質60gが必要かもしれません。エイドの食事や他の補給も合わせて、ご自身が練習で確認してきた量をもとに考えてください。
目標タイムどおりに進んだ場合の個数だけでなく、次の補充地点まで時間がかかった場合の予備まで用意しておく。その確認を、スタート前に一度していただけたらと思います。
本番用のRELOADや予備の買い足しは、こちらからご用意いただけます。

長い時間、同じ味が続くことへの備えとして、私は通常版と「しそジュース味」を組み合わせる予定です。
ガイドでも、味覚疲労で味に飽きて補給するのが辛くなる前に、あらかじめ味の選択肢を用意しておく方法をご紹介しています。補給の味を変えながら続けたい方は、こちらもご覧ください。

何カ月もかけて積み重ねてきた練習を、本番で最後まで発揮してほしい。
そのために、走り方の知識も、雨への備えも、補給に使うRELOADも、快腸走としてお届けしています。
私も今年は100mileに挑戦します。皆さんと一緒に、最後まで準備を整えていきたいと思います。
株式会社快腸走
代表取締役社長
片岡治樹



コメント