【RELOAD愛用者の声】スパルタスロン246km完走

こんにちは。株式会社快腸走、社長の片岡です。
今日は、9月にギリシャで行われたスパルタスロン246kmを完走されたウルトラランナー、藤井芳佳(よしか)さんのお話をさせてください。
スパルタスロンは、アテネからスパルタまでの246kmを、36時間の制限時間内に走るレースです。芳佳さんの投稿によると、ゴールまでの関門は75か所。そのうち17か所で通過タイムが計測されます。世界で最も過酷なウルトラマラソンの一つと言われています。
9月26日の朝7時にアテネをスタートし、芳佳さんは34時間31分53秒、女子総合37位で完走されました。完走報告のInstagram投稿は、この言葉から始まっています。
「憧れだったSpartathlete(スパルタスリート)になることが出来た」
芳佳さんは、いわて銀河ウルトラマラソン100kmで10時間49分11秒(2024年)、富士五湖ウルトラマラソン120kmで13時間36分37秒(2025年)、弘前24時間走で177.618km(2025年)と、超長距離の舞台で結果を積み重ねてきたランナーです。
▼芳佳さんのInstagram
完走後、芳佳さんはご自身のInstagramのストーリーズで快腸走のRELOADを紹介してくださいました。そこで私からご連絡し、昨日朝、レースのことを詳しく伺う時間をいただきました。
今日は、芳佳さんがInstagramに綴られていたことと、面談で初めて伺ったことを分けながらお伝えします。
69km地点から始まった、長い闘い
芳佳さんが9月28日にInstagramへ投稿された完走報告には、レース中の様子が詳しく記されていました。
序盤から、関門時間との闘いだったそうです。65.2km地点の計測関門には、制限時間のわずか4分前に到着。79.8km地点までは心拍数160〜170台で、フルマラソンを走るような強度が続いていたと書かれています。
そして69km地点で、胃腸トラブルが始まります。普段の食事では平気な硬水が、走るときには合わなかったのかもしれない。そう振り返りながら、他社の補給食「ANSWER600」も吐き出してしまったことが綴られ、その後にこう続きます。
「快腸走だけはとれるけれど」
ただ、RELOADはドロップバッグに入れて預けていたので、毎回摂れたわけではない、とも書かれていました。
その後は、嘔吐と下痢をそれぞれ6回。吐いたり、トイレにこもったりを繰り返しながらのレースでした。胃薬を飲んでも戻してしまい、下痢止めもあまり効かなかったそうです。
水を飲むのはやめ、エイドのホットウォーターとコーラだけで補給をつないでいました。投稿には、こうあります。
「普段飲まないコーラだけが命綱」
69kmといえば、まだ全体の3分の1にも届いていない地点です。残りは170km以上ありました。
それでも、関門は待ってくれません。159.4km地点の計測関門には、制限時間の5分前に到着。真っ暗な道を眠気と闘いながら歩いた区間もあったそうです。
246kmもの道のりで、ずっと気にしていたのは関門とトイレのこと。その心境は、投稿のこの短い一文に表れていると思います。
「1に関門、2にトイレ」
ゴールには、制限時間の1時間28分前に到着。投稿によると、日本からの参加者約30人のうち完走は20人ほど、女性は6人中2人だったそうです。その一人として、芳佳さんはスパルタまでたどり着きました。その完走に、心から敬意を表します。
RELOADは、8個中7個飲めた
ここからは、今回の面談で初めて伺ったお話です。
芳佳さんは今回、RELOADを8個用意し、すべてドロップバッグに入れて預けていました。手元には携行していなかったそうです。補給食はほかに、ANSWER600やパラチノースも用意されていたそうです。
投稿にもあった通り、69km以降、ANSWER600は口にしても吐いてしまうようになり、受け付けなくなりました。
ドロップバッグを受け取れるエイドでしか手にできない状況でしたが、そんな中でも、RELOADはエネルギー源として飲み続けることができ、8個のうち7個を摂ることができたそうです。芳佳さんからは、RELOADがあって助かったというお話をいただきました。
ただ、最後の8個目は飲めませんでした。RELOADすら受け付けないほど、胃腸の状態が悪くなっていたそうです。
では、その後はどうやってエネルギーを補給していたのか。
伺ってみると、最後は炭酸を抜いたコーラを飲んでいたそうです。投稿で「命綱」と書かれていた、あのコーラです。コーラには糖質が含まれているので、水分と一緒にエネルギーも摂ることができていたことになります。
嬉しかった。でも、悔しかった
こうした芳佳さんの話を受けて私は正直にどう思ったか。
芳佳さんがスパルタスロンを完走されたことは、本当に素晴らしいと思っています。
そして、あの過酷なレースでRELOADを7個も使っていただき、他の補給食が受け付けなくなった状況でもエネルギー補給に役立ったというお話を聞けたこと。本当にありがたいことだと思っています。
でも一方で、快腸走の社長としては、正直もどかしい思いもあります。
私たち快腸走のミッションは、「すべてのランナーの胃腸トラブルを解決する」ことだからです。
芳佳さんは69km地点から胃腸トラブルに苦しみ、吐いたり下痢をしたりしながら、残りの長い距離を走らなければなりませんでした。
RELOADが役に立ったことは嬉しいです。でも、そもそも胃腸トラブルを起こさずに、最後まで走っていただきたかったという忸怩たる思いです。
最後の8個目のRELOADすら飲めなくなってしまったという話を聞いて、私たちにはまだまだ解決すべき課題があると思いました。
胃腸トラブルが起きたときにも摂れる補給食であることは、確かに大きな価値だと思います。
でも、私たちが本当に目指しているのは、そのさらに先です。
そもそも胃腸トラブルに苦しむことなく、ランナーが最後まで走り続けられるようにしたいんです。
なぜ、胃腸トラブルは起きたのか
芳佳さんご本人は、ギリシャの硬水が体に合わなかったのかもしれない、と考えています。投稿でも、面談でも、そう振り返っていました。今回のような胃腸トラブルは、芳佳さんにとっても珍しいことだったそうです。
たしかに硬水に含まれるミネラルの種類や量によっては、体質や飲む量次第でお腹の調子に影響する可能性はある。私もそう考えています。
ただ、今回の原因が硬水だったと言い切ることはできません。
これまでのメルマガでもお伝えしてきた通り、運動強度が高いほど胃腸に回る血流は減り、長い時間走り続ければ消化管には負担がかかり続けます。芳佳さんは序盤から関門に追われ、心拍160〜170台で走っていました。そこに気温や脱水、補給の内容など、いくつもの要因が重なっていた可能性があります。
一つの原因に決めつけず、何が重なったのかを考え続けることが大切だと思っています。
「お腹に溜まる」は、良いことなのか
面談では、ANSWER600とRELOADの違いについても伺いました。
芳佳さんはANSWER600をとても気に入っていて、スパルタスロンのような超ウルトラの世界では、ANSWER600を使っているランナーが多いそうです。
芳佳さんが挙げてくれたANSWER600の特徴は、「お腹に溜まる感覚」があること。一方でRELOADには、その感覚があまりないとのことでした。
ここからは、あくまで私の仮説です。
ANSWER600はパーム油という脂質を多く使っている商品なので、糖質中心の補給食と比べて、胃から送り出されるまでや消化に時間がかかりやすいのではないかと思っています。だから、胃に内容物が残る感覚があったり、腹持ちが良かったりするんじゃないかなと。
私はレース中の補給食として考えた場合、それが必ずしも良いことだとは思っていません。むしろ胃腸への負担になってしまう可能性があると思っています。
でも、芳佳さんにとっては、お腹に溜まることで空腹感がなくなるというメリットがあるそうなんです。
だから、これは単純に良い悪いの話ではなくて、ランナーが何を求めているかによって評価が変わるんだなと思いました。多くの超ウルトラランナーに選ばれているのには、ちゃんと理由があるんですよね。
ジェルが飲めなくなった後に、残された補給手段
私が面談で一番興味を持ったのは、RELOADすら飲めなくなった後も、炭酸を抜いたコーラなら飲めたというお話でした。
私の周りのランナーたちからも、胃腸トラブルがひどくなって、最後は麦茶や水やお湯しか飲めなくなったという話を聞くことがあります。
だから、胃腸トラブルの状態によって、受け付けられる補給食や飲み物は変わってくるんじゃないかなと思っています。
もちろん個人差がある話です。飲めるものの種類だけで胃腸の状態を判断できるわけではありませんし、気持ち悪さが強いときに糖質の入った飲み物を無理に流し込めば、かえって悪化させてしまうこともあります。
それでも、もし糖質を含んだ水分をまだ飲むことができるのであれば、そこでエネルギー補給を続けられる可能性がありますよね。
そこで私が提案したいのが、快腸走が開発している「RELOAD GEL BASE」です。粉末を水に溶かして飲む補給食です。一番の特徴は、ランナー自身が水の量を決めて、胃腸の状態や走る環境に合わせて糖質の濃さを変えられること。これは後から思いついた使い方ではなく、開発を始めたときから考えていたコンセプトです。11月中の発売を目標に、いま準備を進めています。

例えば芳佳さんのように、最後は炭酸を抜いたコーラなら飲めたという場合。500mlのフラスクにGEL BASEを1袋溶かして、糖質を飲み物として摂るという方法も考えられるんじゃないかなと思っています。GEL BASEは、まさにそういうふうに水で薄めて飲むことを想定した商品です。
薄めれば必ず胃腸トラブルが改善する、というわけではありません。コーラが飲めたからといって、糖の種類や濃さが違う別の飲み物も同じように飲めるとは限りません。
それでも、ランナーがその時の状態に合わせて補給方法を調整できる。そういう選択肢を届けたいと思っています。
エイド30秒のランナーに、商品はどう応えるか
一方で、芳佳さんの走り方からは、大事な問いももらいました。
芳佳さんはザックを背負わず、ウエストポーチやマルチポケットパンツに補給食を入れて走るそうです。富士五湖ではフラスクも使っていたとのこと。そしてエイドの滞在時間は数十秒ほどです。
エイドに30秒ほどしかいないランナーにとって、袋を開けて、フラスクに移して、水を入れて、混ぜてという作業は、なかなか難しいですよね。
じゃあザックを背負えばいいじゃないか、という考え方もありますけど、それは本人の走るスタイルがありますから。実際にザックを背負わずにウルトラマラソンを走る人は多いので、そこに商品の側が対応していく必要があると思いました。
芳佳さんからは、GEL BASEを袋から直接飲めないか、という質問もいただきました。最初はなかなかワイルドな使い方だと思いましたが、考えてみれば一つの方法かもしれません。
ただ、そのままだと濃度がかなり高くなります。袋に少し水を足して飲む方法も含めて、胃腸への負担、飲み込みやすさ、扱いやすさを、これから確かめていきたいと思っています。
RELOADのサイズやパッケージの厚みについても、率直なご意見をいただきました。持ち運びやすさには改善の余地がある一方で、内容量や品質の保持、包装の強さとの兼ね合いもあります。この点もしっかり考えていきます。
開発途中のSTANDBYの情報について
芳佳さんからは、ANSWER600のように、レース前のエネルギーローディングに使える商品があると嬉しい、というご要望もいただきました。
実は快腸走では、以前から「STANDBY」というレース前向けの商品を構想しています。まだ開発の途中ですが、今日はあえて、今考えていることをそのままお伝えします。
当初は、L-グルタミンとL-シトルリンを中心に糖質を組み合わせた設計を考えていました。今回の面談を通じて、そこにエネルギーローディングの機能をもっと強める方向が見えてきました。
具体的にはANSWER600のように、600kcalぐらいのエネルギーを補給できる商品があるといいなと思っています。ただ私は、パーム油のような脂質を中心にするのではなく、パラチノースをエネルギー源として使いたいと考えています。パラチノースは、一般的な糖質と比べて消化吸収が緩やかな糖質です。胃腸に消化吸収されエネルギーとして利用されるまでに時間がかかる分、腹持ちの良さという特徴や血糖値スパイクの抑制という特徴を持たせられるのではないかと考えています。
今の構想は、パラチノース150gぐらい(約600kcal)を大袋にして、そこにL-グルタミンとL-シトルリンを加える粉末タイプです。
もちろん600kcalを一度に摂るのは大変なので、レース前日の夜から当日の朝にかけて、少しずつ分けて飲むような使い方を考えています。
できれば年内に、初ロットを作ってみたいと思っています。配合も時期も、まだ変わる可能性がある案の段階です。
そして試作品ができたら、まずは自分自身が使いながら身近なランナーにも使っていただけたら嬉しいです。他社補給食との違いや胃腸への負担、空腹感について、率直なご意見をいただきながら調整していこうと考えています。
STANDBYもGEL BASEも、できあがっていく途中の様子を、これからもこのメルマガで皆さんにお伝えしていきます。
芳佳さん、本当にありがとうございました
最後に、芳佳さんへ。
246kmを走りきった後の大事な時期に、こうして時間を取ってくださり、本当にありがとうございました。
RELOADの良かった点だけでなく、飲めなかった8個目のこと、改善してほしい点、新しい商品のアイデアまで、包み隠さずお話しくださいました。作り手にとって、これほどありがたいことはありません。
芳佳さんは普段から、超ウルトラの仲間の皆さんに快腸走をおすすめしてくださったり、Instagramで紹介してくださったりしています。
こちらからお願いして宣伝していただいているわけではありません。芳佳さんご自身が良いと思って紹介してくださっているんです。だからこそ、本当にありがたいと思っています。
いただいた声は、必ず商品に返していきます。そして芳佳さんが次のレースで胃腸トラブルに苦しまず走りきれるように、快腸走はもっともっと進化していきます。
皆さんの経験も教えてください
この記事を読んでくださっている皆さんにも、お願いがあります。
レース中に胃腸トラブルが起きたとき、何なら口にできたか。ジェルが入らなくなった後、何で補給をつないだか。逆に、何を摂ってから調子を崩したか。
どんな小さな経験でも構いません。今日のようなメルマガへの返信、またはお問い合わせフォームから、ぜひ教えてください。
▼お問い合わせフォーム
ランナーの皆さん一人ひとりの経験が、快腸走の次の商品をつくっていきます。
芳佳さんが使ってくださったRELOAD
最後に、今回芳佳さんがスパルタスロンで使ってくださったRELOADをご紹介させてください。
RELOADは、胃腸トラブル対策に特化して開発したウルトラエネルギージェルです。1袋100gに、小腸の粘膜を支えるL-グルタミンを6.5g、L-シトルリンを3.0g配合しています。
キャップ付きのパウチなので、少し飲んでキャップを閉め、また必要なときに飲むことができます。胃腸の調子に合わせて、一度に摂る量を自分で調整できるのも特徴です。
そして、味の選択肢として「RELOAD しそジュース味」もご用意しています。信越五岳の私設エイド「宴会隊エイド」で振る舞われてきたしそジュースをもとに、妙高で手摘みした赤じその抽出液を通常版のRELOADに加えました。梅干しのような酸味と甘み、ほんのりとした塩味があります。
L-グルタミンをはじめ、胃腸トラブル対策の基本設計とエネルギー量は通常版と変わりません。甘いジェルが辛くなってくるレース後半に、味を切り替える選択肢として使っていただけたら嬉しいです。

▼RELOAD 通常版(5個セット 7,980円・税込)

▼RELOAD しそジュース味(1個 1,760円・税込)
▼RELOADの成分や開発の考え方はこちら
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
株式会社快腸走
代表取締役社長 片岡治樹


コメント